日本のホラー映画「N号棟」の感想と解説を書きます。
2022年4月の作品。
ネタバレまではしていませんが、映画の内容に触れていますのでご注意ください。

映像が綺麗で主人公も可愛い。中盤あたりまで面白いんですが…。
ホラー映画「N号棟」は面白い?つまらない?
全体的には悪くない作品だと思いますが、終盤が訳がわからなくて混乱しました。評価が難しいですがもう一回観たいかと聞かれれば、もういいや、となる作品です。
中盤あたりまでは近年の映画らしい映像の綺麗さ、カメラワークもいい!。物語の展開も良くて面白い。
ただ、後半以降、特に終盤はちょっと意味が分かりませんでした。
日本の映画って終盤に盛り下がるパターン多い気が…。途中で監督が投げ出しちゃったんじゃないかって思っちゃうくらいに (⌒-⌒; )
他の人が書いた映画のレビューはほとんど見ることがないんですが、今回ばかりは意味がわからなかったのでレビューを読んで調べました。結局そこまで解明できず。
ホラー映画なので怖いかどうか?という点で見てもそんなに怖くないです。
ざっくりあらすじ
主人公と友人2人(3人とも大学生)が心霊スポットとして地元で有名な廃団地に行く。ホラー映画の撮影をするという目的も兼ねて。
廃団地のN号棟に行ってみると管理人が野営している。まさか人が住んでいるとは思わなかったので、「団地に住もうかどうか検討している」と咄嗟に嘘をついて団地の見学をすることに。
実は廃団地と思っていたN号棟には、人が何人も住んでいた。
見学中に心霊現象に出くわしたり、団地の人たちがおかしいことに気づき始める。
みたいな話です。
後で調べてみたところ、2000年に岐阜県富加町で起きた「幽霊団地事件」の実話をモチーフに描いた作品とのこと。
色々とわからず
テーマは死恐怖症(タナトフォビア)?
主人公は死恐怖症(タナトフォビア)に興味があって、大学でも心理学を専攻。教授にタナトフォビアについて話を聞いたりもする。
僕はてっきりこのタナトフォビアがメインのテーマなのかな?と思って観ていたんですが、あまり印象に残らず。
一応それっぽい終わり方をしていますが、う〜んという感じ。
N号棟の住人は生きているのか?
N号棟の複数の住人は実在しているのか、それとも幽霊なのかそのあたり不明のまま。(僕の集中力が切れて見逃している可能性もあります)
宗教的な話かと思えばそうでもなく
N号棟にはリーダーのような女性が住んでいて、教祖っぽい雰囲気があります。
でも宗教でもなくて、団地の住人だけに効果のある宗教みたいな感じ。
印象的だったところ
主人公役の萩原みのりさんが美人
この映画で初めて知りましたが主人公役の萩原みのりさんが美人!
後半はバイオレンスになっていくのも良かった。

住人に踊りながら囲まれる
N号棟の住人たちと一緒にご飯を食べるシーンがあって、食後にみんなとダンスを踊ります。ここが結構面白かった。
住人に踊り囲まれる主人公。困惑気味。

N号棟で一番怖かったところ
この作品の一番怖かったところは、メインの登場人物3人の関係性。
- 主人公:詩織(萩原みのり)
- 主人公の元彼:啓太(倉悠貴)
- 詩織の友人で啓太と付き合っている子:マホ(山谷花純)
主人公の詩織が「啓太とうまくいってる?」と仲良くマホに話すシーンがある。仲良いんだなあと思っていたら、その後、元彼の啓太を家に呼んで一晩を過ごす。うまくいくも何も自分から関係壊そうとしてる!
その後も平然と物語が流れていくので「ええ!?」ってなるんですが、この人間関係にゾッとした。
まとめ
前半は非常にいい感じだったのでもったいない感じの映画でした。
正直なところあまりお勧めできない作品ですが、ジャパニーズホラーを好きな方は寛容な方が多いので気になった方はチェックしてみてください。


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